私はとある人に対して、
「かわいそう。気の毒」と思っていた。
常識的に見たら、
その人はちっとも「かわいそう」ではないし、
「気の毒」でもないと思う。
その人自身の気持ちとかは分からないけど、
傍目には仕事も順調だし、
結婚して、子供にも恵まれて、
ローンはあれど持ち家もあって、
みんな健康で、
全然気の毒ではないと思う。
でも、私はその人のこと
「かわいそうだ」と思ってたんよね。
「気の毒な人だな」と。
理由はあるんだけど、
それはまあ置いとくとして･･･
私は、その人のことを
《いま目に見えている現象がなんであれ》
かわいそうな人、
気の毒な人だと思って見てたんよね。
そしたら･･･
コロナの影響を間接的にだけど受けて、
建てたばかりのマイホームが重石になって
客観的に見ても気の毒といわれる状態に
なってしまった･･･
コロナは誰にも予測できなかったし、
その影響を喰らった人達はたくさんいる。
その人達は誰かに
「気の毒と思われていたということ」とか、
そういう話ではなくて、
単に私は、
ある人に対して「気の毒だ」と思っていて、
それを
“コロナウイルスの影響を受けるという現象”
を通して、現象でも見たということ･･･
相手を心配することは
相手をそういう状況にすることだと、
何かで読んだ覚えがある。
今回は、それを体験する現象化だったと思う。
『誰しも順調な時ばかりではない』というのが
一般的に言われていることだから、
たまたま順調でない時が
その人に訪れただけかもしれないし、
なんでもかんでも結びつけるのもなーとは思う。
でも【現象は内面の投影】であることや
私がその人に対して
『現象を通して感じた気持ち』を
前もって内面で感じていたことを踏まえると、
《現象化してしまった》と思う。
かといって、それまで仕事も、結婚生活も、
マイホームのことも順調にきていたその人の人生を
私が頓挫させたとか、不調に転じさせたとか、
そんな風には思えないんだけど、
でも、やっぱりそれ、
『そういう認定』を取り下げさえしなければ、
そういう設定の世界、その認定に沿った世界、
そういう状態の世界を見るのだなと確信した。
