わたくしなりの毎日

これがわたくしなり(^^)ということで、私だから思うことや感じることを、毎日ゆるゆる綴っていきます。

以前の同僚②

マイペースな同僚Aさんが、ややこしい取引先の発注書をわざと残して、それ以外のものを取って処理していることに気が付いたわたくし。

まず、呆れた。そして、卑怯だなーって思った。

でも、怒る気にもならない。そんな時間もない。とにかくこなさなきゃいけない。私は腹をくくって、ボックスに蓄積したそのややこしい取引先の発注書を何枚も持って、ノートのメモ書きとにらめっこしながらこなした。

さすがに全て持っていくことは出来ずに残していったけど、やれやれと処理を終えてボックスに行った時にそれらがしっかり残っていた瞬間は、もうため息しかなかったよね。

でも「やってやる!」って気持ちだった。
「こなしてやる!」って。

同じ卑怯な人にはなりたくなかった。ややこしい取引先のものはもちろん、めちゃくちゃ発注数が多いものでも、やりがいがある!くらいの姿勢でこなした。

仕事自体は短期だったし、ミスもたくさんしてしまったけど、役に立ったと喜んでもらえたこと、周りの人たちに信頼してもらえたことがすごく嬉しかった。そして、難しくても、理解しよう、こなそうと思えばこなせる事が分かったのも大きな収穫だった。

その一方で、苦手なことを避けていた同僚Aさんはというと...。

繁忙期が落ち着いて、ややこしい取引先であってもやらなければ何もすることがない、という状態になった時、その取引先の注意事項が全く分かっていないためミス連発。ただでさえ「処理が遅い」と烙印を押されていたところに、出来なさ具合を露見することになってしまった。

先輩たちからしてみれば「今更なんで?」という話なんだよね。先輩たちは、Aさんが発注書を選んでいたことを知らないから、ミス多発が不思議だったと思う。

けど、私からしたら、理解に差が出来てるのは当然で(^^;

繁忙期に1枚もしなかったってことはないと思うんだけど、避けてた分、こなした量は違うよね。私からしたら、出来るわけないっていうか、分かるわけないっていうか... その分ずっと私が頭を悩ませていたんだからさ(;´∀`)

結局Aさんは、あまりのマイペースぶりと、同じミスを繰り返すところから信頼を得られず、いつまで経っても成長しないと思われているところに、先輩でも説明がつかないミスをしたこともあって「あんな子は見たことがない」と言われるまでになってしまった。

その言葉は本人のいないところで言われたから本人は知らないんだけど、私はその言葉を聞いた時、卑怯なことしないで「やってやる!」って気持ちで立ち向かって良かったって、素直に思ったよね。

私たちは皆、誰かに評価してもらうために生きているのではないし、評価してもらわなければ生きてはいけないってわけでもないから、人の評価や意見を気にしすぎるのは良くないし、無意味なこととも思ってはいるんだけど、

『どういう自分で在りたいのか』

っていう軸を持っていると、それに沿っているかいないか、ひとつの目安にはなるのかなって感じはする。

私の場合は『卑怯な自分は嫌』と思ったから、そうならないように生きたんだよね。
そして、そういう風に生きれたよっていう目安が、先輩たちからの褒め言葉という評価だったんだと思う。

周りの評価に合わせて自分を変えていくのはよくないけど、自分の軌道を整えていくにあたっては、
『周りの評価』は指針というか、情報のひとつなんだね。


うーん、そういう事を考えさせるために、急にこんな出来事を思い出したんだろうか?ずっと忘れてたのに不思議。