わたくしなりの毎日

これがわたくしなり(^^)ということで、私だから思うことや感じることを、毎日ゆるゆる綴っていきます。

昔の職場で学んだこと②~構わなくていい理由~

その職場には、少し厄介な女性がいた。

私といくつ違ったんだろう。

おばさんではなく、

まだお姉さんといえる人だった。

その人は、16歳か17歳かくらいで

子供を産んでいた。

離婚後、男の子2人と実家に戻り、

その後再婚。

種違いの娘を育てるという、

中々経験豊富な人だった。


その職場には、もう一人

40代のおばさんがいた。

この人も10代で娘を産み、離婚。

その後は再婚せず、一人で育て上げた人で、

この人が職場の実質的ボスだった。


先出のお姉さんAと、後出のおばさんBは

共に勤務歴が長く、2人とも色々任される事が

多かった。

特におばさんBは8時間勤務。

お姉さんAが扶養内の時短勤務だったことから

おばさんBの方が

社員にもパートにも頼りにされていた。


しかし元々

「中心でいたい」という気持ちが強かった

お姉さんA。

分からないことを自分に聞かない人がいると

イライラしたり、

自分の意に沿わない人がいると

誰かを掴まえて文句を言ったり、

お姉さんAには、そういうことがすごく多かった。


おばさんBにも、そういうところはあった。

ヒソヒソ悪口を言ったり、

上司が来たら仕事を始めたりと

感じの良い人ではなかったけど、

上司が力を持っていたので

上司の顔色をうかがうのが得意なおばさんBは

うまく抑えられていた。


ある時、業務の増大をきっかけに

お姉さんAは扶養を抜けて

長時間勤務になった。

お姉さんAも、おばさんBに次いで

勤務歴が長い。

段々、上司がおばさんBに頼むことが多く、

自分はおばさんBが休みの時に頼られる程度、

というのが、気に入らなくなってきたようて、

お姉さんAが、周りに愚痴を言うことが増えた。

私も結構ストレスだった。


間もなく、新しい仕事が

お姉さんAと数人のグループに

割り当てられた。

そのグループは毎日、

通常業務を午後から離れて数時間、

終わるまで、その仕事に対応する。


お姉さんAは新しい仕事のリーダー、

おばさんBは通常業務のリーダー、

それぞれ午後から分散されたのだが、

お姉さんAには

『私たちは2つの仕事をこなしている』

という気持ちが出てきて

おばさんBには

『いない人たちの分まで通常業務をこなしている』

という気持ちが出てきた。

双方の承認欲求に火がついた形になって、

職場には、重たい険悪ムードが漂うようになった。