私はいつも、ずーっと長い間、
先のことを考えた選択をする人だった。
これからどうなるか分からない、だからこそ
いつも『先』を優先して考えて選択をする。
それが当たり前だった。
でも、それは
望む未来を考えている事とは違くて、
現時点から考えられる
あらゆる可能性を想像するというのかな。
見えてる複数の選択肢から
それぞれの先を想像して
どれが一番マシなのか、安全なのか、
それを考えることに必死って感じだった。
今しかないこの瞬間に
分からない未来を考えまくる、
今しかないこの瞬間に
分からない未来を基準に持ってきて考える、
それが私だった。
よく言えば慎重。
考えて選択したおかげで
「良かった」と思ったこともたくさんある。
その時の感情で動いていたらどうなっていたか、
理性で選択した自分に安堵したことも多い。
でも、取り越し苦労だったこともたくさん。
そこまで考えることはなかったとか、
考えても仕方なかった結果になったとか、
そもそも思い付くわけなかったとか、
考えなくても良かったと、
もっとパッと動いとけば良かったなと、
そう思ったこともたくさんある。
だけど、いま思うのは、
考えようが考えまいが、
結果どうなったって
『結果論』でしかないんだよねっていうこと。
結果を見て
「考えて良かった」
「考えなくても良かった」
そう判断してるだけ。
つまり、
選択してみなければ
どうなるか、私がどう思うか、
それは分からなかったんだっていう話。
私だけじゃなく、
世の中の大半はそうかもしれない。
それが普通かもしれない。
先のことを考えて今を生きる。
でも、
イコール無鉄砲でいいって話にはならないけど
ちょっと違うかなって思ったんよね。
実はさっき、
リアルに１つの選択をしたのだわ、私。
迷った。
最初は、自分が納得するものを選ぼうとしたけど
理屈や常識で考えてたから、強制的な感じがあって選べなかった。本心とはズレがあったんだろうね。
だから、
どれを選ぶと《いまの自分がスッキリするのか》
という視点で考えて選んでみた。
先のことは、ひとまず考えなかった。
あくまで
《いまの自分がどうなのか》を基準にして選んだ。
未来を基準にして考えてない選択。
それは、常識的に考える私の性格では
これまでだったら我慢して、選ばなかった選択。
けど、我慢しないで、今回のチョイスをした。
この選択をした未来を見てみたかったから。
これが一番悔やまない、
いまの自分が納得する選択だと確信したから。
今はまだ、それを選んだ結末が見えてないから、
後悔するかどうか、すなわち
結果としてどうなるかは分からないんだけど、
後悔はしないと思ってる。
今も、色んな可能性が頭に浮かんでて、
選択をした後に
「こういう可能性もあるよな」って
思ったことも幾つかあるんだけど
思い付きではなく、
考えるというステップを挟んで
結論を下しているからか、
どの結果がでても
私が出来る最大限のことをした結果だからいいって、心底そう思ってるんだよね。
言い訳してないの、頭の中。
◯◯だからこうしたとか、理由付けしてない。
本当に納得してるからだと思う。
例えば、それを選んだことで
何かが終わったとしても
何もせずに終わったかもしれない事を考えれば
後悔なく受け入れられる。
しょうがないというよりは、
それがベストな結末って納得できるというか、
必要な過程なんだろうなって
理解できる感じ。
受け入れなきゃ、という強制感はない。
「やれるだけのことはやったし」っていう
ゆる～い感じに包まれてるから
その私が引き寄せるものも
ふわ～っとした、ゆる～い、あったか～い気持ちになる出来事に違いない。
悔いのない選択をしてるんだから、
悔いのある結果なんて来るわけない、とも
言えるかな。
終わることだけじゃなく、
始まることも、
何かが少し変わることとかもそうで、
納得できる選択、行動をしているから、
起きてくることを受容できるんだと思う。
起きたことをポジティブに捉えられるのは、
自分のしてきたこと、
自分が選んできたことに対して
自分が納得しているから。
納得して、肯定しているから
そこから起きる結果も肯定できるんだよね。
その選択をした時の自分が
納得していれば、
スッキリしていれば、
満足していれば、
その先何が起きたとしても、
納得する結果、
スッキリする結果、
満足する結果に、
絶対なるんだと思う。
なんせ【意識が先】ですもん。
今回の私は、この選択に納得してるし、
満足してるし、すごくスッキリしてるので、
必ずそういう結果を見ることになると思う。
決まりきった決断を下すより、
グズグズ考えて決断出来ないより、
今このタイミングで
自分がスッキリする決断を選べたこと、
私はそれを誇りに思う。
これまで、
今の自分の納得具合より
常識的に見てどうかとか、
人から見てどうかとか、
そういう物差しで判断したり、
選択したりしていたんだけど、
やっぱ一番は
自分の感覚だと思う。
納得して選んでいれば
自分の中に言い訳は生まれないし、
周りの声にも動じない。
どういう結果が来ても納得できるのは、
常識や周りの声に従って、
納得できないまま判断を下すのではなく、
自分の意思に従って決めたという自覚があるから。
私がその選択の結果を受け止めるんだもん。
他の人は受け止めてくれないよ。
支えてくれるかもしれないけど、
直撃受けるのは私。
だったら、やっぱり今の自分が
納得、満足、スッキリする選択をチョイスしなきゃ勿体ないっていうか、苦痛だよね。
反転して言えば、
相手に訪れる結果を受け止められないのに、
相手を自分の意に添うように意見したりするのは
余計なお世話なのかもしれない。
同じ選択でも、AさんとBさん、選んだときの気持ちが違えば、訪れる結果も、その感情によって変わるのが、私たちに与えられたこの世界。
それなら、もっと
『今の気持ちを大切にする』
ここに重点をおいていいんだろうなと思う。
その気持ちから、
いわゆる『先』は生まれるんだから。
